京町家での一泊
今年のお盆は島根の実家で法事があり、帰省を兼ねて小旅行をしてきました。
鳥取から木曽福島に向かう途中で、京都は通り過ぎるだけだったのですが、京町家には前から興味があったので立ち寄ったのです。

五条大宮邸
8月18日に宿泊したのは、築100年を超えるという京町家。
ここをレンタルしているはnao炬乃座さんで、僕たちが泊まったのは二棟あるうちの一棟、「五条大宮邸」です。
ホームページを見ると間取りが出ていますが、それを見ても分かるようにコンパクトにまとまっていて、いわゆる京町家の「うなぎの寝床」といわれるような典型的な間取りではなく、坪庭も中庭ではなくて突き当たりに位置していました。
この建物は表通りに面していなくて小さいので、京町家といってもいろいろです。

古い建具のまま
建具は古いものが修理されて使われていました。
また照明器具やインテリアはとても品が良く質も良いと思いました。
宿泊施設としては水周りや空調など新しい設備も不可欠ですが、施工にあたっては、おおむね古いものの味を損なわないような過不足の無い配慮を感じました。
この古さと新しさのバランスがとてもよく、とても参考になりました。
ただ、板の間の床板が新しくなっていて、クッションフローリングになっていました。
修復できなかったのでしょうか。
階段に使われていた板が厚くて古びており、おそらくもとは同じような板だったろうと思うと残念です。

網戸はありません
この季節の京都はとても暑く、しかも蚊が多いということです。
当然、網戸などはありませんから、全室エアコンという状況は仕方ないかと思います。
ですが、坪庭に水打ちをして風を入れるという京町家ならではの工夫を試してみることができなかったのは少し残念でした。
とはいえ暑さと蚊の攻撃を考えると・・・、やっぱり仕方ないですね。

朝のうちに宿題をやりなさい(命令)
いろいろ気になることも書きましたが、全体としてみればとても良い感じで、なによりもこういうところに宿泊できるのはとても珍しくて貴重な体験でした。
近くの路地を歩くと古そうな町家が軒を並べ、夕時には椅子を出して涼んでいるおばあさんがいたり、朝にはきちっと打ち水がされているのはさすが京都です。
子どもたちも古いものの良さを少しは感じてくれたのではないかと思います。