田植え祭

田植えをする子供たち
昨年は何かと忙しくて休止していた伊豆の松崎町の棚田オーナーですが、今年は多くの友人たちから「ぜひ行きたい」との声があがったので、また応募することにしました。今年は5月15,16日が田植え祭で、5家族17名で遊びに行ってきました。
松崎町石部地区のこの棚田は、数年前まではほとんど打ち捨てられていたそうです。しかし山の中腹まで累々と石垣が積み重なるこの棚田を見上げれば、ここを開拓した人たちの努力と苦労がひしひしと伝わってきます。そしてそれを無にしてしまってはいけないと、外部の人間である僕でさえ感じるのです。
そこで、地元の役場と有志たちが保存活動として始めたのがこのオーナー制度。都市に住む人たちに棚田に関心を持ってもらい、田植えや稲刈りに参加してもらうことで地元の人たちとの交流をはかり、地域の活性化につなげようという主旨です。
しかし、運営はそう簡単なことではないでしょう。春は代掻きや畦塗りなど田んぼの準備があります。田植え祭や収穫祭の時には、駐車場からの送迎や、慣れない人には指導したり、食べ物やお茶を振舞ったりしています。また、夏には草刈りやイノシシの被害にあわないように対策する必要もあります。こうした努力があって初めてこの仕組みが成り立っているといえるのです。
僕たちは、そうした地元の人たちの熱意に応えるべく、毎年20名近いパーティを組んでお邪魔させていただいています。宿泊先の村津屋さんにはいつも食べきれないほどの海の幸をご馳走になってます。感謝は尽きません。

オタマジャクシを集める子供たち
親としては、自分たちが食べているお米がどうやって作られるのか、子供たちに体験して学んでもらいたいところですが、ここにはオタマジャクシがたくさん居すぎてそれどころではないようです。みんな泥だらけになりながらペットボトルいっぱいに詰めていました。そう聞くとちょっと残酷なようですが、自分の子供のときを思い出すと子供というのはそんなものかもしれません。でもみんな最後は逃がすように指導しておきました。

みんなはだし
はだしで泥の中に入るという体験は普段なかなかできることではありません。でもこれが気持ちいいのです。たまに石があって痛い思いをしますが、ツボを刺激していると思えば我慢できる範囲です。友人を誘うときは怪我をしたらいけないので、靴の上からいらない靴下を履いて入るといいと一応勧めていますが、こどもはみんなはだしになってます。不安定な泥の上でバランスを取りながらオタマジャクシを追いかけるのですから、こういう環境下での子供たちの適応力はたいしたものです。
一通り遊び終わった後に子供たちも田植えをして、田植え祭を締めくくりました。秋には収穫祭、鎌で刈った稲穂をはさがけして自然乾燥させる作業があります。黄金色に染まった棚田の風景は、本当に素晴らしいものなので、このブログでまた紹介したいと思います。